
8月 3rd, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
コニャックより若干高いが、それでも格安の翻訳サービス myGengo を使ってみた。

Standard, Pro, Ultra とサービスが3種類に分かれていてそれぞれ、日本語の1文字が
Standard: 2.6円、Pro: 5.3円、Ultra: 7.9円
となっている。コニャックが1文字0.9円だから3倍近いが、翻訳者のレベル保証があり最安値のStandardでも翻訳結果の保証を行っているところが違う。前回コニャックに頼んだものと同じ日本語の文章をお願いしてみた。ブラウザ上で日本語のテキストをアップし、Paypalで入金すると30分後には翻訳結果が来た。
インドとミャンマーの国境地帯は3000m級の山が連なる。ここに住むのがナガの人たちだ。インド側はナガランド州、ミャンマー側はサガイン州になる。日本にとって最も悲惨な戦いだったインパール作戦で有名な地域でもある。2000年まで外国人の立ち入りは禁止されていた。最近はきびい制限付きながら、入域は可能である。
Along the boarder between India and Myanmar lies a range of mountains 3000m high. Living here are the Naga people. On the Indian side is the Nagaland province, with Sagaing province on the Myanmar side. The area is also famous for being the sight of the Battle of Imphal, Japan’s most harrowing battle of World War II. Until 2000 foreigners were forbidden to enter. Recently passage into the region has been allowed, albeit with heavy restrictions.
翻訳品質は十分だ。これなら個人的に頼むなら問題ないだろう。
コニャックは翻訳する言語をある程度分かる人であれば使えるサービスで、myGengo は翻訳する言語が分からなくてもまかせられるサービスといえる。これが3倍弱の金額の差になっているといえる。

7月 30th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
日本語1文字0.9円という、信じられないほどの料金でサービスをやっているのがコニャックだ。誰でも翻訳者として登録できるので、翻訳者はプロではない人が多いようだ。

会員登録をし、ポイントを購入する。1ポイントが1円で最低300ポイントからの購入になる。原文はWEB上で日本語の原文をWEB上で入力するが、文字数は500文字までだ。その後24時間以内に3人の翻訳者から翻訳結果が来る。これで終わりである。
今回翻訳してもらった文章はこちら、写真サイト用に自分で書いた文章だ。
インドとミャンマーの国境地帯は3000m級の山が連なる。ここに住むのがナガの人たちだ。インド側はナガランド州、ミャンマー側はサガイン州になる。日本にとって最も悲惨な戦いだったインパール作戦で有名な地域でもある。2000年まで外国人の立ち入りは禁止されていた。最近はきびい制限付きながら、入域は可能である。
この文章をアップした後、30分ほどでひとつ目の翻訳が送ってきた。3人目の翻訳は3時間ほど経ってからである。非常に早く翻訳結果が帰ってきた。翻訳結果は「使えそう」「どうだろう?」「きびしい」というように、3レベルにきれいに分かれた。「使えそう」な翻訳が以下の英語だ。
On the border between India and Burma, there are a series of mountains over 3000 meters high, and there live Naga people. The state in the Indian side is called Nagaland and Burmese side is Sagaing. This area is known in Japan for the battle of Imphal, one of the most disastrous battles during World War II. Until 2000, foreigners were prohibited to enter this area. Nowadays, it opens also for foreigners with strict limitations.
きびしかった英訳では、日本語の意味を取り違えていたり、サガインなどのマイナーな固有名詞の綴りが間違っていたりした。このように、レベルの低い翻訳者もいるため、3人に翻訳させているのだろう。ただ、英語だとこちらもある程度評価できるが、その他の全く知らない言語だと3種類の訳文が来てもどれがよいか分からない。このあたりは問題だろう。
今回の文章152文字で料金は138ポイント(円)だった。翻訳者一人に46ポイントである。翻訳者がこれを現金に換えるためには20%の手数料というから36円足らずである。この金額を考えると、低いレベルの翻訳者がいても仕方がないかとも思われる。利用者がこのあたりを十分に理解した上でなら、十分活用できるサービスだ。
ところで、コニャックのブログを今見たらこんな一文があった。
さて、まだリリース出してないので詳しくは言えませんが、来週水曜日8月4日に新しいあっと驚くコニャックのサービスプランが出ますので、併せてよろしくお願いします。
期待してみよう。

7月 28th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
日本語の本を外国語に翻訳して電子書籍として出版できないだろうかと、考えている。そこで問題になるのが翻訳料だ。翻訳者ディレクトリというサイトの料金表を見ると、日本語から英語の場合はフリーランスで英語200ワードあたり相場が2,600円~3,850円くらいだ。日本語の2文字がおよそ英語の1ワードに当たるらしいので、安くて1文字6.5円になる。それに、書籍として読ませる英語となると、ネイティブだったら誰でも書けるというわけではない。これは英語に限らず全ての言語で共通だろう。
値段だけを考えてみよう。200ページほどの文庫本で10万文字くらいはある。さっきの最低相場6.5円/文字で計算すると、65万円になる。定価5ドルでアマゾンで売ったとして一冊の利益が5×80x0.7=280円だ。そうすると、650000/280=2321冊になる。経費を考えると4,000冊は売らないとビジネスとして成り立たないだろう。日本人のマイナーな作家の本だと4,000冊も売るのは難しいだろう。
これを解決するには、たくさん売る、翻訳料をもっと安くする、翻訳も印税制にするなどが考えられる。そこで、翻訳料がもっと安くならないかネットで調べてみると、二つの日本のサイトが見つかった。
Conyac(コニャック)
mygengo
コニャックでは日本語1文字が0.9円/文字と格安のサービスだが、プロの翻訳者ではないようだ。mygengoはプロの翻訳者を使って最も安いのが2.6円/文字になる。どちらも従来の翻訳の相場からすると非常に安いが、コニャックは驚異的な値段だ。試しに翻訳をやってもらうことにした。
次回に続きます。

7月 21st, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
村上龍の小説、「歌うクジラ」を購入した。全600ページ以上の作品だが、120ページばかり読んだところだ。iTunesで販売しているこの小説、iPadアプリという形式で1500円だ。iPhoneには対応していない。

表紙
まず表紙、暗い海に黒いクジラ、記憶が詰まった気泡がゆっくり上っていく。バックにはクジラの深い歌声。なかなか優れた表紙だ。動きも音もあるが、それらは控えめで読書への期待感を高める効果を出している。坂本龍一の音楽はこの本に十数箇所出てくる。特定のページを開くと特定の曲が流れるというようになっている。曲といっても、一般的な楽器を使った音楽ではなく、メロディーもないような環境音楽的なものでイメージを膨らませせてくれる。また、各章ごとにイラストがあるが、表紙と同じように暗い色調で、かすかに明るくなったりして若干の動きはある。だが、これも読書を邪魔するものではなく、この小説の中により引き込んでくれるものだ。このあたりのまとめ方はさすがだ。

各章の見出し
ブックリーダーとしての機能は最小限のものはそろっている。明るさ調整、音量調整、ブックマーク、目次表示、ページスライダーなどだ。ただ、文字サイズ調整や画面の拡大などはできないし、文字検索などもできない。また、表示画面は1画面1ページ表示だけで横向きに2ページ表示することはできない。ページ送りは、i文庫HDや iBooksのページめくりとそっくりの動きをする。ただ、i文庫 HDではページめくりの表示方法を変更できたが、このアプリでは変更できない。こうして見ると、ブックリーダーとしてはちょっと物足りない。

珍しく横書きの文芸書
ひとつ忘れていた。縦書きではなく横書きだ。文芸書で横書きは珍しい。私も最初は横書きに戸惑い、小説の中に入り込んでいけなかったが、それは最初の数ページだけだった。その後は気にならなくなった。横書きが標準のネットでの文章になれてしまったのかもしれない。日本語の電子書籍は縦書きだと自分でも思い込んでいたので、今回の体験は面白かった。
この本の一番の問題は価格だろう。1500円をどう見るか。
600ページ超だからもしハードカバーで出たら3000円前後にはなりそうだ。1500円だとその半額、安いといえば安い。でも私には高く感じた。音楽もイラストも効果的で素晴らしいのだが、iPad専用アプリだからiPadでしか読めない。iPhoneで読めないし、携帯でも読めないし、PCでも読めない。それに、ブックリーダーとしての機能も貧弱だ。紙の本ではよくやっていた友人への貸し借りも難しい。となると、1500円というのが高く思えてくる。
日経による報道では、「当初の販売目標を、電子書籍の開発コストが回収できる5000ダウンロード」となってる。単純計算だと、1500×5000x0.7=525万円が開発コストになる。「開発コスト=アプリ開発費」になるのかどうか分からないが、かなりの割合を占めているだろう。出版コストが印刷に比べると非常に安くなることが電子書籍の優れた点のひとつになっているが、「歌うクジラ」だとそのメリットがあまりないようだ。

7月 18th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
Youtubeのモバイルサイトが変わった。
http://www.gizmodo.jp/2010/07/youtubeyoutube_mobile.html
http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20416451,00.htm
今までiPhoneで動画を再生させると必ずYoutubeアプリが立ち上がってのだが、新しいモバイルサイトだと、WEBブラウザの中で直接再生するようになった。これを設定するにはちょっと変更が必要だ。今まで通りiPhoneでYoutubeのサイトを表示した後、下部の「日本語」をタップし「English(US)」に変更する。これで新しいモバイルYoutubeのページになる。これでコメントを見ることができるし、画質の設定もできる。アプリが立ち上がっていた従来のYoutubeより新しいモバイルサイトのほうが高画質だし、PC版のYoutubeと同じ機能と使える。HTML5の技術を大幅に採用している。
 リスト画面 |
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 詳細画面 |
ただ、iPhone3GSでは新しいモバイルYoutubeになったのだが、なぜかiPhone4では古いままだ。Googleはβ版が得意な会社なので、日本語版も含めてしばらくして対応するのだろう。
動画がアプリよりもWEBのほうが使いやすくなったのを見ると、どうしても電子書籍のことを考えてしまう。特にGoogleが今年の夏にアメリカで始めるというGoogleエディションだ。日本では来年初めの予定になるそうだが、これはHTML5およびEPUBをサポートするという。HTML5だと完全にWEBベース、電子書籍もWEBベースが増えるかもしれない。アプリによってiPhone, iPadをコントロールしたいアップルだが、WEBだけはコントロールできない。それに、Apple自身がWEB標準化の旗ふり役だ。

7月 15th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
最近、このブログをさぼりがちだった。というのも、サイトの作成をふたつ抱えていそがしかったからだというのが言い訳だ。

ひとつは依頼されたサイトで、足立区の銭湯組合のサイト「足立といえば銭湯」だ。足立区は東京の中でも昔ながらの銭湯がたくさん残っている。このサイトが銭湯の活性化に繋がればうれしい。

もうひとつが、カメラマンの友人たちと共同ではじめた旅と写真のサイト「Campur Photo」だ。Campur Books と同じCampurという名前を使っているぐらいだから、兄弟サイトだが今のところ直接の関係はない。将来は内容的にも繋がる部分も出てくるかと思っている。このサイトでは、日本を含む世界各地で撮影した写真がたくさん出ているのでぜひご覧いただきたい。
この両サイトがなんとか立ち上がったので、これからはこのサイト、Campur Booksにもこれまで以上に力を入れたい。

7月 12th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
ちょっと前の話だが、7月8日に東京国際ブックフェアのセミナーを聞きに行ってきた。
「離陸直前、どうなる?話題満載の電子書籍市場」と「Googleブックスの進化と出版」両方とも600席以上の席が満席だった。「離陸直前、どうなる?話題満載の電子書籍市場」では、インプレスホールディングスの北川氏が電子書籍の歴史と現在の状況を分かりやすく解説した。電子書籍にあまり詳しくない人だと非常に分かりやい説明だったが、ネットを通じて情報を毎日見ている者からすると、新しい情報や見方などはほとんどなかった。「Googleブックスの進化と出版」にも期待したが、これもネットに出ている情報以上の具体的情報はあまりなかった。
これらのセミナーは各1万円の参加費だったがこの金額の価値があるかというと、人それぞれだろう。ただ、普段からインターネットで情報を得ている人間には高すぎる参加費だった。ネットであらゆる情報が世界を駆け巡るようになり、こういうセミナーも難しい位置にあると思った。
従来だと、手っ取り早く情報を得るのにセミナーは最適だったが、インターネットで様変わりしてしまった。情報を得るちょっとした技術とちょっとした時間でセミナーと同等かそれ以上の情報を得ることが可能な時代だ。

7月 8th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
昨日、ある出版社へ打ち合わせに行ってきた。打ち合わせといっても電子書籍とは全く関係のない件だったが、その打ち合わせにiPadを持っていったので、自然に電子書籍の話題となった。そこは小さいけどアジア関係の本では定評のある出版社だ。
iPadを初めて見たということで社長も興味津々だった。電子書籍については当然興味は持っているけど、具体的な計画はまだないそうだ。「パソコンなんて必要ないと思っていたけど、今じゃパソコンがないと仕事にならない。iPadもそのうち使えないと仕事にならなくなるかもしれないな」という社長の言葉が印象的だった。活版から写植へ変わった時代を知っている人にとっては、電子書籍への変化も必然ととらえているのかもしれない。
事務所内に今まで出版した本が並んでいる棚があったので見せてもらった。その中の一冊が装丁の雰囲気がいいしタイトルが面白そうなので、手に取ってみた。非常に面白い本だとの社長の言葉。その本を購入することにした。あと何年かするとこういう形での本との出会いが少なくなるだろうと思うとちょっと寂しい。

7月 2nd, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
以前紹介した「パブー」と同じように、誰でも無料で電子書籍を投稿できるサイトがまたひとつ生まれた。
iPadZineでは、基本的には最初からPDFやePubなどで本の形にしたファイルをアップすることになるので、パブーより若干敷居が高い。その代わり、自分の好きなレイアウトで出すことができる。

アップロードできるファイルの種類は
- テキスト
i文庫で読める形式(青空文庫形式)
- PDF
- EPUB
- 画像ファイル
JPEG、GIF、PNG
- ZIP
画像ファイルやテキストファイルをzipで圧縮
- リンク
ネット上に公開されている電子書籍のリンク
iPadアプリへのリンク
リンクを投稿できるのが面白い。iTunes1や他のサイトで公開済みの電子書籍をリンクで紹介できるのだ。また、アップロードできるファイルサイズは最大10MBなので、10MB以上の場合は自分のサーバーやストレージサービスなどにアップし、そのファイルへのリンクを投稿できる。何でもOKのフリーの雰囲気がなかなかいい。
出版形態は次の3種類になっている。
- ダウンロード書籍
誰でもダウンロードできる書籍
- Follow me書籍
書籍投稿者のTwitterアカウントをフォローした人だけダウンロードができる書籍。
- パスワード書籍
パスワードを入力した人だけがダウンロードできる書籍。
現状では、iPadZineのサイトからダウンロードするファイルハ全て無料になっているが、将来は有料販売も行う予定がある。iPadZineは投稿者の自由も多くサイトの構成も分かりやすいので、人気になると思う。これからの発展が楽しみだ。

6月 30th, 2010

後藤 修身 (Goto Osami)
ちょっと前から思っていることがある。電子書籍はWEBに飲み込まれるのではないか。
WEB上には著作権の切れた本を無料公開している「青空文庫」という有名なサイトがある。ここでは9000冊以上の書籍のテキストファイルを無料でダウンロードできる。iPadやiPhoneでそれらを読めるi文庫(HD)という優れたブックリーダーで読むことができる。WindowsやMacでも専用のブックリーダーで縦書きルビ付きで読むことができる。
こういった専用リーダーで読むのではなく、ブラウザ上で直接読む方法もある。「縦書き文庫」というサイトがそのサイトだ。そこで、iPadでこのサイトにアクセスしてみた。

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